トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2016年4月1日金曜日

ブロンプトンでトロントを走る前に知っておくべきこと〜自転車の交通ルール


日本からトロントにブロンプトンを持ち込みましたが、気温が上がるシーズンを前に、自転車をめぐるトロントの状況や法令について調べてみました。

基本ルール



オンタリオ州政府では、上記のように自転車は車両とみなされていますから、自動車に準じて交通規則を守る必要があります。

大きく違うのが「右側通行」であること。さらに、正面が赤信号でもクルマは右折します。交差点ではクルマの動きに特に注意が必要。加えてストリートカーが交差点で停車しドアが開くと乗客は車道を横断して乗降するため、自転車はドアの手前で一時停止。信号機のない横断歩道でも、歩行者がいる場合は、一時停止が義務付けられています。
Bicycle Safetyウエブサイト:http://www.mto.gov.on.ca/english/safety/bicycle-safety.shtml

トロント市内で歩道を通行するなど違反をすると、罰金60ドルが課せられる場合があります。ヘルメットは14歳以下は義務、それ以外は安全のため着用が強く推奨されています。
http://www1.toronto.ca/wps/portal/contentonly?vgnextoid=bfb5970aa08c1410VgnVCM10000071d60f89RCRD



自転車をめぐるトロント市の取り組み

トロント市議会では、自転車利用推進プログラムが計画・実施されていて、かなり積極的に取り組んでいます。
http://www1.toronto.ca/wps/portal/contentonly?vgnextoid=b343970aa08c1410VgnVCM10000071d60f89RCRD



プログラムの中心的存在は、2001年より10年間行われた「Toronto Bike Plan」。市内に「Bikeway Network」が作られ、車道の一部を自転車専用道路にしたり、車道と分離した形の自転車専用道路を新たに建設してきました。現在は次のステップに進むための検証が行われています。
http://www.torontocyclingnetwork.info/



市が製作したサイクリング・マップがオンラインになっています。ダウンタウンを中心とした自転車専用路がタイプ別に色分けされていますから、事前にどこを走るのが良いのかを調べることができて便利でしょう。

http://www1.toronto.ca/wps/portal/contentonly?vgnextoid=1a63970aa08c1410VgnVCM10000071d60f89RCRD

自転車と公共交通機関の組みわせについて

公共交通機関と自転車を組み合わせることで行動範囲は格段に広がりますが、トロントの鉄道とストリートカーは自転車に比較的開かれています。

TTCの利用

基本ルールは、地下鉄・バス・ストリートカーに自転車と一緒に乗る場合、Bike-and-rideプログラムに従います。自転車を持ち込める時間帯は、「non-peak hours(乗降客が多くない時間帯)」。良く地下鉄やストリートカーに自転車を持ち込んでいる人を見かけます。バスの場合は、運転席の目の前(外)に自転車ラックがありますから、運転手にお願いしてそこに乗せる格好になります。

平日:午前10時〜午後3時半、午後7時〜翌朝6時半
週末:どの時間帯でも可

https://www.ttc.ca/Riding_the_TTC/Bikes/index.jsp
https://www.ttc.ca/Riding_the_TTC/Bikes/Bikes_on_TTC_Vehicles.jsp

トロント島フェリーの利用

ダウンタウンとトロント島を結ぶ市営フェリーは、どの時間帯でも自転車を持ち込むことができます。島内はカー・フリーですから、自転車は重要な交通手段になっています。

Go Transitの利用

トロントと近郊を結ぶ「Go Transit」はバスと鉄道があります。自転車が持ち込みやすいのは鉄道。バスはTTCと同様、運転席の前のラックに乗せるという形になります。

夏季には「Bike Train」という、トロントからナイアガラへ鉄道と自転車を使って旅行することができるプログラムがあります。
http://www.biketrain.ca/

VIA鉄道の場合

基本的なルールは、自転車は手荷物として持ち込むことは不可で、預け入れ荷物の扱いとなります。その場合は、飛行機同様バッグあるいはケースに入れられていることが求められています。
http://www.viarail.ca/en/travel-info/baggage/checked-baggage

また「Bike Train」というプログラムでは、指定の列車に自転車を持ち込むことができる設備が用意されています。この場合は、荷物車にバイク・ラックが備え付けてある、ということのようです。
http://www.viarail.ca/en/bike

折りたたみ自転車は輪行袋に入れて移動

以上が大柄な普通サイズの自転車に関するルールです。手荷物に限りなく近い折りたたみ自転車については、別にルールがあるようですので、TTC、Go Train、VIA鉄道ではどのような決まりになっているのかを調べてみました。

VIA鉄道は、折りたたみ自転車を「Carry-on(手荷物)」として客車内に持ち込むことができます。その際、総重量が11.5キロ(25lb)、輪行袋に入れた状態で、縦+幅+高さの合計が62インチ(157.48センチ)に収まっている必要がありますが、ブロンプトンの場合いずれの条件も満たしています。
http://www.viarail.ca/en/travel-info/baggage/carry-baggage#h3_1

Go Trainは、折りたたみ自転車はどの時間帯でも持ち込み可と明示されています。

TTCの場合は「折りたたみ自転車」についての明示がありませんから、一般の自転車に準じると考えるのが良いでしょう。

平日:午前10時〜午後3時半、午後7時〜翌朝6時半
週末:どの時間帯でも可

地下鉄とストリートカーの場合、上記の時間帯であれば特に輪行袋に入れなくても、また折りたたまなくても、ルール上は持ち込み可ということになります。いちいち輪行袋に入れなくても良いというのは、便利ですね。

1)乗降客の迷惑にならない
2)係員の注意を惹かない

平日の場合は、一日中混んでいますから、周りの迷惑にならないよう輪行袋に入れておくと、ストレスフリーです。特に北米の場合、ルールはあっても係員の「Yes」「No」によって大きく現場が変わることがありますから、たとえ折りたたみ自転車であったとしても、バッグに入れ目立たないように輪行することによりトラブルを防ぐことができるかと感じます。乗降客が多い時間帯に折りたたみ自転車を輪行袋に入れない状態で持ち込むのは、明らかに乗客の迷惑になるので、避けたほうが良いでしょう。

ルールを理解することで、旅の可能性が広がるのは嬉しいことでもあります。