トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2015年6月27日土曜日

トロントからヨーロッパ旅(3)ロンドンからヨークへ列車旅



前回は、空港からターミナル駅へのアクセスとチケットの買い方を中心に書きました。インターネットがあるおかげで、旅をする時の最初の基本情報として、目的地に行くための手段を手早く見つけることが簡単にできるようになりました。小さなラップトップ、あるいは最近はスマホやタブレットがメインの人も多いと聞きますが、小さな画面の中でおおよそすべてのことができてしまいます。

情報を嗅ぎ分け、旅の処方箋を書く


いまどきの個人旅行で求められるのは、出発前に「何が必要な情報なのか」を仕分ける能力。インターネットに乗っている大量の情報から自分にあったモノを選び出すのは、慣れが必要です。

加えて現地に到着した後、「できるだけ早く、その土地に慣れる」ことは重要。自己流の旅が「思ったほど楽しめない」理由は、現地の独特なルールが分からないことによる失敗がほとんどです。かといって「見知らぬ土地の時間の流れにすぐ慣れる」のは、ハードルの高い注文ですよね。活動している時にもネットにつなげて検索をしますが、ホテルに帰って翌日の旅のプランを考えることも。なかなか忙しいです。



今回のイギリス旅の前半のテーマは「イギリス国立鉄道博物館」を訪れること。発端については「地球の歩き方・トロント特派員ブログ」に書いた通りですが、テーマが鉄道だけに、目的地だけでなくそこにたどり着くプロセスも楽しみたいと、欲張りな旅になってしまいます。そのぶん予算のやりくりは発生しますが、比較的時間を取って進む移動手段としての鉄道を選ぶのは、「時間稼ぎ」としても有効だという副産物も生まれて一挙両得。

カナダ鉄道博物館を訪れたときのブログ:
http://tokuhain.arukikata.co.jp/toronto/2015/05/5_1.html

そんなわけで、鉄道をアップグレード




そんなこんなで、イギリス人生初の鉄道旅はファースト・クラスへアップグレード。スタートは、ヨーク行きヴァージン・イーストコースト鉄道のラウンジ。アクセスは、King's Cross駅のチケット売り場のさらに左手奥、スーパーの隣。ちょっと目立たない感じです。



入り口は、自動ドア。



エレベーターで2階(1階がGで2階が1階・・・)に上がります。



入り口はこんな感じ。



上はラウンジに入った時に現地でツイートしたもの。特に受付はないものの、チケットがファーストかどうかの確認を係員から受け、中に入ると飲み物のカウンターがあります。



とりあえず、お水。トロントから夜の便で午前中にロンドンに到着したものの、まだまだ旅の途中です。



ソファーが並んでいるラウンジに入ります。特にどおってことはありませんが、それがまたイギリスらしいということなのでしょう。ほっとひといきです。よく、「これだけ金を出したんだから・・」と文句を言う人がいます。そう言いたい気持もわかりますが、すべてを自分の尺度で比べてどうこう言うより、訪れた土地でどうなっているのかと考えるのが旅の経験。なんでこんなに違うのか、それが異文化体験。日本のサービスは、世界に比べると良すぎるのです。



ACプラグ。初めて見ますが、随分違います。



時間になると、専用の出口からそのままホームに向かいます。特にアナウンスはありませんので、自分で時間を見てホームに向かいます。



プラットホームへとつながる改札口。時間にならないと開かない仕組みで、皆さん待機中。



改札口が開いたのでホームに向かいますが、ゲートでチケットを見せる(スキャンする)必要なし。



行き先を確認。間違った列車に乗らないように気をつけます。



ホームで停車中の列車。



ファースト・クラスの車両を探します。



列車の前方と勘違いし、延々歩きます。



それらしき車両に到着。中に入って聞いたら、この車両は「Quiet Seat」。日本語に訳すと「静粛車両」。何の意味かと思ったら、イギリス人って良くしゃべるんですね。だから「うるさくない車両」を作る、ということなんでしょうか(想像です)。間違えてしまいました。



戻って見つけました。バタバタです。



ファースト・クラスの車内。



シートカバー。



駅を警備するものものしい警官。

指定じゃない座席の乗り方


持っているチケットは座席指定ではありません。すでに販売済みの座席には紙がついていますから、それ以外の好きな席に座るのが、ルールのようです。



座席のレイアウトは4+2。



ひとりなので、向かい合わせの2人用の席に座り、荷物を反対側の座席に置いておきます。荷物は大きなものが2個、小さなものは1個と決まっています。特に預け入れができるわけではありません。盗難の可能性がありますから、いつも自分の近くに置けるようにしておくと安心です。これ以外となると、車両の前後にある専用棚になりますから、ちょっと離れてしまいます。いつも手元に置いておきたいと思うと、飛行機の機内持ち込みサイズのキャリーバッグなどが基準になりそうです。



とりあえず周りを見ながら適当に座ります。出発して間もなく検札が回ってきましたが、何も言われなかったのでこれでいいということがわかります。金曜日の午後3時発の列車内はたいして混んでいません。混む時間帯は平日の午前中10時過ぎまでと言いますから、この時間帯はおそらく指定で埋め尽くされるのでしょうね。空いてて相席にならずに、よかった。



検札が終わったチケット。右肩にスタンプが押されています。

ファースト・クラスのサービスは?


ヴァージン鉄道イーストコーストの場合、ファースト・クラスでは飲み物と食事のサービスがつきます。無料Wifiは全車両共通。
https://www.virgintrainseastcoast.com/rail-travel/your-journey/luggage/



食事はワゴン・サービス。テーブルにメニューが置いてあります。



イーストコーストの車内サービスは「ALL DAY」。一日中時間限定なしで、パスタを除いてはワゴンから選ぶようになっています。



日本では見かけなくなった列車内のワゴンサービス。





そんなにお腹が空いていなかったので、パウンドケーキとプルドポークのサンドイッチのみとしました。

イギリスと言えば紅茶の国・・・・


今回の旅で予算カットの憂き目にあったのは「食事」。結局一度もレストランで食事をしませんでした。特にロンドンでは、地元スーパーでサラダやパスタを買って食べていました。ただ、いくつか「これはイギリスらしくて美味しいな」と思うモノと出会いました。その一つが、紅茶。

列車が走り出して最初に始まる飲み物のサービス。シルバーの業務用ポットを両手に持ってやってきた係の人が、「コーヒーか紅茶は?」と聞くので「紅茶を」とお願いしてみました。「ミルク?」と聞きますので、とりあえずオッケーとします。



係の人は両手がポットで塞がっているので、テーブルに置いてあるカップをひっくり返すと、どぼどぼ、っと紅茶とミルクを注いでくれます。



かなり無造作に始まった、紅茶の国で人生初の本場ミルクティー。あっけにとられるものの、せっかくなので飲んでみると、これが美味しい。大変美味しいのです。



おいしいといえば、これも。



シュウェップスのレモネード、オレンジジュース割り。この飲み方は、ちょうど右斜め前に座っていたイギリス人のご婦人がやっていたのをマネしてみました。シュウェップスのレモネードは見たことがなく、後で調べたらイギリス以外では手に入らないようでした。



コーヒーも飲んでみましたが、やはり紅茶が美味しい。ちっとも手の込んだことをしてない紅茶が旨いというのは、さすがイギリスの伝統と言わざるを得ません。トロントに帰って来てあの時飲んだ紅茶の味を思い出し、「美味しい紅茶」で検索すると近所のスーパーにイギリスの庶民に広く飲まれているティーバッグを発見。



これが、トワイニングでもなくハロッズでもフォションでもないモノ。イギリス人が普段使いに買う、庶民的ながらしっかり吟味された伝統のブレンドが楽しめると人気なのだそうで、日本では手に入らないローカルなティーバッグでした。以来このブランドのものを続けて飲んでいますが、初めて飲んだ時と同じ味で気に入っています。

お土産はそんなに買いませんでしたが、紅茶の本場の国で飲んだ味を覚えて帰って来て、それを家族に出すことが出来るという「お土産」は、旅が終わって今でもいいなと思っている次第です。

旅から帰って来て、何か覚えて来たもの、新しい経験をして自分が少しだけ変わったりする経験を家族と共有できるのは、嬉しいことです。

車窓を眺めつつ、ヨーク駅に無事到着




食事をしながら、充電。



車窓風景がなかなか美しいですね。曇り空ですが、それがイギリスらしいと感じます。


ところどころ、鮮やかな黄色の菜の花畑がキレイだったので、ムービーで撮ってみました。



ネットでヨークのことを調べたり、のんびり紅茶を飲んだりしながらヨーク駅に到着。鉄道の旅はこの辺のゆったり感がいいですね。



駅構内を見ながら、出口を探します。雰囲気が、古風。



これが列車の先頭車両。



到着直後の様子をムービーで撮ってみました。



ヨーク駅のコンコース。





1877年ですから、ヨーク駅の誕生はかなり古いですね。





出口がすでに中世ヨーロッパ風。



ちょうど雨が降っていて、タクシー乗り場は大行列。10分待ってもなかなか列が進まないので、諦めます。



待っていてもしょうがないので、ホテルまで歩きます。



初めてのイギリス街歩き。Google Mapがあるのでホントに助かります。



目的のホテルまでは徒歩約15分。迷うこと無く無事到着することができました。



今日の移動をGoogle Mapで見てみました。はるばるやってきました、という感じですね。明日はいよいよ鉄道博物館に向かいます。