トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2014年6月6日金曜日

トロントからバンフへ:まずは事前に情報を整理
【2度目のカナディアン・ロッキー】



昨年5月末に訪れた人生初のカナディアン・ロッキーは、カナダ観光局企画のジャスパーを起点にしたツアー旅行。VIA鉄道を使って西のバンクーバーから東のトロントまでを約10日間で横断しながら、ジャスパー、ウイニペグを訪れるという旅行。たくさん写真を撮り、カナダの美しい風景をたくさん見る機会がありました。
旅のまとめ:http://www.makotophotography.ca/train/main.html
写真のまとめ:https://www.flickr.com/photos/makoto2007/collections/72157633814019043/

いまだにその時のことが忘れられず、「夢よもう一度」とばかりに、今回は個人旅行で再びカナディアン・ロッキーに向いました。前回はバンクーバー→ジャスパーでしたが、今回はトロント→カルガリー→バンフという入り方になります。旅程はネットを中心に情報を集めての個人旅行。実際に行ってみてどう変わるのか、変わらないのか、いつものことですが大変興味のあるところです。

【アクセス】
空路を使ってバンフへ向う方法は、最寄り空港のカルガリー国際空港へ向います。トロントからカルガリーまではエアカナダで約4時間。空港からバンフまでは陸路を約130キロ、時間にして1時間半ほどをバスあるいはレンタカーを借りて向うことになります。バスは下記のようにいくつか出ているようです。
http://www.banffairporter.com/
http://www.brewster.ca/rocky-mountains/destinations/banff/transportation/brewster-banff-airport-express/

バンクーバーからバンフへ向う方法もあります。興味深いのは、「ロッキー・マウンテニア号」という夏期営業の観光列車。3つのルートがあり、バンフ行きは「カナディアン・ロッキー」ルート。CP(カナダパシフィック鉄道)が敷設した、かつて「カナディアン」と呼ばれていたカナダ横断鉄道の西側ルートの一部(バンクーバー〜カムループス〜レイクルイーズ〜バンフ〜カルガリー)を通ります。出発日によって停車駅が変わりますので、利用する場合は要確認です。
http://www.rockymountaineer.com/en_CA_ON/travel_planning/schedule

今回は、トロントからカルガリーまではエアカナダを利用。溜まったマイルを使っての予約でしたが、席がそれなりにあって安心でした。カルガリーからはレンタカーで回ることとしました。レンタカーは1日約40ドルで、別にガソリン代と保険代がかかります。

【機上でネット】
エアカナダは現在国内便の飛行中のネット環境を整備中。その第一号となったのが、トロント〜カルガリー便で使われているナローボディ(3+3)のAirbus 319。機上ネットが装備済みの機体数は少ないようですが、うまくゆけばネットができる機体に当たるかもしれません。

【入園許可証】
レンタカーで国立公園へ入る場合には、必ず事前に「Park Pass」という入園許可証が必要です。現地でも買うことができますが、オンラインが便利です。必要事項を入れてクレジットカードでの支払いを済ませ、許可証を印刷してクルマのダッシュボードに常に置いておきます。
https://parkpass.banfflakelouise.com/

【ホテル】
バンフの街と周辺には結構ホテルがあるのですね。6月初旬はすでに観光シーズンに入るとのことで、料金は1泊200ドル超えが一般的のようです。今回の旅でホテルにはこだわりはないので、バンフの街中であるという条件で宿泊場所を決めました。

【旅の目的】
今回のテーマは、「お天気のいいロッキー山脈」を見る。ただそれだけです。
前回があいにくのお天気の連続で、それでも印象的だったわけですが、やはり晴れた空のロッキーを見てみたい。特にアサバスカ氷河は霧に包まれてまったく見えなかったので、「晴れた日の氷河」をひと目でいいから見てみたい。山の天気は変わりやすいので、あまり旅程を盛らないで、現地で臨機応変に行動してみたいと考えています。

【気温やお天気】
ロッキー観光のシーズンは、湖の氷が溶ける6月下旬から8月。昨年現地のカナダ人のガイドさんがオススメの、9月も良いようです。今回は6月初旬に訪れるので、まだまだ湖には氷が張っている様子。
バンフは標高1300メートルのため、気候は変わりやすい山岳的。天気予報を見ていても、週間予報は毎日コロコロと良く変わります。昨年ジャスパーを訪れた際に経験したことですが、日中の天気も時間によって雨/雪/晴天と変わり、美しい山岳風景を見るためにはある程度の時間の余裕があった方が良さそうです。
この時期の気温は日中が15度〜20度、夜は1度前後と寒暖の差は大きく、ゴンドラなどに乗るなどさらに高所へ向う場合は、この時期でも山頂では雪が積もっていて、風も吹いて体感温度が下がるので、念のためジャケットなど暖かい格好が必要ですね。

【ネット環境】
バンフの街中ではBell Canadaのネットが使用できますが、街を出るとネット環境はゼロ。こうしたエリアでは、カナダ全国をカバーしているBellのサービスが使える携帯が良いのですが、広大な国立公園のためにネット環境は限定的です。

【バンフ周辺の見どころ】

<バンフの成り立ち>
バンフの街は、1885年にCP(カナダパシフィック鉄道)の線路敷設作業中、サルファー山の工事中に温泉を発見したことから街として開けました。1887年に、周辺一帯を連邦政府の保護区「ロッキー・マウンテン・パーク」とし、後にカナダ全体に国立公園が広がる初穂となりました。
当時CPは鉄道とホテルをセットにしたリゾート戦略を立てていたため、1888年にバンフ・スプリングス・ホテルを開業し、1988年に国の史跡に指定されました。また1984年にバンフ国立公園は「カナディアン・ロッキー山脈自然公園群」の一つとして自然遺産に登録、保護されています。

こうした歴史や地質的な特徴については、「Banff Park Museum National Historic Site of Canada」(6)と、サルファー山へ向う途中にバンフの街の始まった場所として保存されている「Birthplace of Canada's national parks: Cave and Basin National Historic Site」(7)で体験できます。

「バンフ公園博物館」:
Banff Park Museum National Historic Site of Canada:
http://www.pc.gc.ca/eng/lhn-nhs/ab/banff/index.aspx

「バンフ公園博物館の歴史」:
A Brief History of the Banff Park Museum National Historic Site of Canada
http://www.pc.gc.ca/eng/lhn-nhs/ab/banff/natcul.aspx

「ケーブ&ベイスン(洞窟と池)」
Birthplace of Canada's national parks: Cave and Basin National Historic Site
http://www.pc.gc.ca/eng/lhn-nhs/ab/caveandbasin/natcul.aspx

<バンフ温泉(8)>
ロッキー山脈に属するサルファー山は大地の褶曲活動によって生まれた山で、太平洋プレートと北米プレートがぶつかる力で大地が盛り上がり、氷河が削ったために山脈が作られたという地質学的な歴史があります。火山ではないものの、ロッキー山脈自体は火山帯に属するために、サルファー山では温泉が湧いていて、温水プールのようにして温泉に入ることができる施設があります。

Banff Upper Hot Springs
9:00 am - 11:00 pm(10月31日まで)
http://www.hotsprings.ca/BANFF_UPPER_HOT_SPRINGS.php

<バンフ・ゴンドラ(9)>
バンフ国立公園を360度一望にできる場所として有名なサルファー山頂へは、ゴンドラと呼ばれるケーブルカーで向います。高度は698メートル上がり、ゴンドラが到着するアッパーデッキは2,281メートル。そこからは「Summit Walk」という散策路を歩いて、「Sanson's Peak」という頂に向うことができます。
なお、6月初旬の日の出は午前5時半頃で、日の入りは午後9時50分頃。ゴンドラが到着する場所にはレストランがあり、金・土曜日には午後5時と7時の2回に分けて「Mountaintop Dining」というプログラムがあります。内容は、往復のゴンドラ料金に加えてレストランでのコース料理(サラダ、アルバータ牛プライムリブ、ポテト等付け合わせ、サラダ、パン、デザート)が含まれています。

Banff Gondola
8:00 AM to 9:00 PM(8月31日まで)
http://www.brewster.ca/rocky-mountains/destinations/banff/activities/banff-gondola/

<バンフからアサバスカ氷河へドライブ>
バンフの街からアサバスカ氷河へは、一号線「トランス・カナダ・ハイウエイ」、そして93号線「アイスフィールド・パークウェイ」を通ります。途中には、レイクルイーズ(2)、モレーン・レイク(1)、ボウ・レイク(3)、ペイト・レイク(4)など美しい湖と山岳風景を楽しむ約2時間半(187km)のドライブ。いくつかの湖は道路から、またハイキングで向うものもあるようです。

<アサバスカ氷河観光(5)>
今回の旅の目的の氷河観光。変わりやすいお天気の中でどうやって晴天を狙うか、という問題を解決に近づけるため、今年営業を開始した「Glacier View Inn」というホテルに宿泊をすることとしました。ここはアサバスカ氷河の目の前にあり、氷河ツアーの出発点に施設はありますので、観光ロケーションとしては抜群。夕方から夜にかけて、また夜中に満天の星が出てくれれば、素晴らしい思い出に残る風景を見ることができるはず。
まだ知名度がないのか、32室しかないこぢんまりとしたイン・タイプのホテルで予約ができるか心配しましたが、2週間前であっさりと予約できてしまいました。
https://www.brewster.ca/rocky-mountains/destinations/columbia-icefield/hotels/glacier-view-inn/

イエローナイフでのオーロラ鑑賞の時と同じように、基本的には「運を天に任せる」わけですが、今回こそ美しい氷河に出会えるでしょうか?
https://www.brewster.ca/rocky-mountains/destinations/columbia-icefield/activities/columbia-icefield-glacier-adventure/