トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年9月21日土曜日

カナダのフリーWifi&Mifi端末事情


一時帰国で東京に滞在している時にいつも思うことですが、大都会東京でのWifi環境は、トロントのそれと比べると特にフリーのネットに関しては少し水を開けられているようです。
「とにかく繋がる」ということを考えると、やはりトロントの方が便利。特にダウンタウンなら店舗数が多いスターバックス、ティム・ホートンズ、マクドナルドと言った場所でネットがフリーで使えますから便利で、ちょっと繋げたいという時にフリーのネットがあるのは助かります(なおパブリックでのアクセスなので、メールチェックとかFacebookとかの程度にしておいた方が良いかと)。東京でもスターバックスはフリーでのWifi接続サービスがありますが、店舗数のこともありトロントよりフリーWifiの拠点は少ないと感じます。


結局、成田空港に到着してすぐ定額制の国内用Wifi端末をレンタルするか、あらかじめ予約をしておいて宿泊先に宅急便で端末を届けてもらうサービスを利用することになります。カナダ国内の国際空港(トロント、バンクーバーなど)は、敷地内であればフリーのWifiに接続できますが、成田空港では決められた場所の付近に限られるので、日本のスマホを持たない私のような外国人(?)にとって、成田に到着直後の連絡手段が限られているのは痛い所です。


カナダ都市部のネット環境は充実しているとは言え、広大な面積を誇るカナダ。昨年以来国内を旅行することが多くなり、携帯をROGERS/FidoからBell Canadaに変更せざるを得ませんでした。ROGERS/Fidoはトロントなど大都市には強いのですが、一旦外に出るとカバーするエリアがBellの方が強い。ROGERS/Fidoもエリアを拡大していますが、Bellの場合は広大なカナダ国内である程度の規模の街であれば電波を拾いますから安心感が違います。

特に、上のように北部カナダでも繋がる都市があるというところが魅力的です。ちなみに昨年イエローナイフ(ノースウエスト準州)に行った時に初めてBellのiPhoneを持って行ったのですが、森の中でもしっかり電波を拾っていたのには驚きました。
詳細:http://www.bell.ca/Mobility/Coverage_map


ROGERSの場合は上のようなエリアになり、オーロラが見えるユーコン準州/ノースウエスト準州など北部カナダは全滅。その差は歴然です。
詳細:www.rogers.com/coverage/‎


今回ユーコン準州に行くにあたり、私自身としてはネット環境をどう整えるかということが課題でした。仕事柄、ホテルなどに着くといつもこんな風にラップトップを置き、テーブルに資料などを広げて現地で仕事をすることが多く、ネット接続が必要になります。


現地で撮影する枚数が多い場合はテーブルはさらに様々なものでごった返します。データは必ずその日のうちにラップトップに取り込み、ポータブルのHDに元データをコピーした後である程度画像処理をしておかないとトロントに戻ってからでは作業が追いつきません。なのでホテルに帰ってからが大騒ぎ。寝る時間を削ってでも、その日のうちにやっておかなければならないことが出てきます。その上に仕事の締め切りなどがあると、なおさらです。



経験的にホテルでのネット接続環境のみを全面的に信頼するにはリスクがあります。繋がっていても遅い、とか、突然切れたりする、といったことがままあり、ウエブサイトに「フリーWifi完備」と書いてあっても、私のように「仕事として安定的なネット接続を確保したい」と考えると難しい場合があるのです。
今回はユーコン準州、特にホワイトホースとドーソン・シティーでのネット環境を調べていたのですが、上記のように2つの街でWifiのカバーが効いています。地図のブルーの部分がWifiが繋がるエリアになります。実際にホテルの住所を入れてみると、しっかりエリアの中に入っていました。マップに多少の誤差はあるにしても、これだけ広ければ何とかなりそうだと考えました。


解決策の一つとして、手持ちのiPhone 4Sのテザリングする方法がありますが、残念ながら3G。5月にVIA鉄道でバンクーバーからトロントへのツアー参加時には、列車が遅れて車内でラップトップをiPhoneに繋げ、移動する列車の中で仕事を済ませるという離れ業(?)で事なきを得ましたが、スピードは今イチ。そんな経験から、より快適なネット環境を得るために今回初めてBell CanadaのポータブルWifi端末「Mifi」を購入、連れて行くことにしました。旅先では何事が起こるかわからないので、2種類の接続環境を持っておくことは安心にもつながります。


手のひらサイズのMifi端末はなかなかお洒落な感じで、MacbookAir11インチの隣に置いてもいい感じです。タッチパネル式のディスプレイが大きく、様々な情報を見ることができます。端末自体に各種の機能があるようですが、私の場合ラップトップ、iPhoneとiPadが繋がればとりあえず良しとします。タッチパネルを触らないと、わりにすぐ省電力モードに切り替わるようです。


気になるコストですが、端末自体は買い取ると約200ドル。それ以外だと2年の縛りがあるのが嫌で、端末を買い取ってしまえば、月々の支払いはデータ回線使用料のみになるので、今回は端末買い取りにしました。料金体系は、基本の月10ドルから始まり、使用したデータ量により段階的に上がるシステム。使わなければ基本料金だけで済みますし、必要がなくなったらいつでもキャンセルできるのが魅力でした。早速近所のBellに行き(イートンセンター内)聞いてみると在庫があるというので即決。その週末に遠出をする必要があったのでテストもかねて持って行きましたが、電波さえ拾えればデータが流れてくるので好印象でした。


端末はコンパクトで、充電式バッテリー内蔵。データ回線用のチップを差し込みます。電源はチャージャーを使うAC電源からの他、iPhoneの充電目的で持ち歩いているエネループ「スティック・ブースター」からもUSBケーブルを使った充電も可能(動作保証外なので自己責任で)。緊急用にはエネループで電源を供給しながら外で使うことも可能なようです。


バッテリーがどれだけ持つかというのは旅行中の場合結構重要ですが、期間中のネット接続がほぼ一日1回1時間以内と短時間でそれ以外は電源を切っていた(エリア外なのでつけていても意味がない)ため、フル充電でトロントを出発してから帰るまで充電することはありませんでした。ちなみに、エネループは従来からの白タイプに加えて容量の多い「エネループ・プロ」。充電器はカバー付きのタイプです。


「Bell Mifi」の使用感ですが、端末は電源を入れるとしばらくして電波を拾っているかどうかディスプレイに出ますのでまずそれを確認。ネットワークの名前とアクセスのためのパスワードは端末内に表示されますので(端末を落としたり盗まれたりしたらすぐに使われてしまう)、それをパソコンやスマホなど接続させたい機種に覚えさせるだけです。一度記憶させると、後は自動的に認識して繋げるという仕組みになっていて、繋がっている機種の台数は常に調べることができます(同時接続は最大で10台)。

ホワイトホース/ドーソン・シティーでの接続エリア、接続スピードは素晴らしく、旅の期間中にバリバリと仕事をすることができたのは大きな収穫でした。それはBellの、4G HSPA+(ハイスピード・パケットアクセス)回線が使えるため。ホワイトホースでは、街の中心部だけでなくかなり広い範囲でネットが拾えたので、空港から街はずれのリゾートタイプの宿泊施設に向っている間にも送迎バンの中で仕事ができたのには助かりました。


特にドーソン・シティーは北極圏が目と鼻の先。現地に着いてみるまでは、本当にWifiが使えるかどうか疑心暗鬼でしたが、街にいれば安定した接続状況で、スピードも結構出ていて快適に仕事をすることができたのには助かりました。ホテルについていた無料のネットも試しましたが、予想通り繋がったり繋がらなかったりでスピードも出なかったので、端末を持って行って正解でした。

カナダ在住で移動が多く、国内で安定したネット接続が必要な方はオススメです。日本からの場合は、Bellの回線を使っているかどうかを確認すると良いでしょう。

Mifi端末の詳細:http://www.bell.ca/Mobility/Products/Novatel-Wireless-MiFi-2