トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年9月3日火曜日

北西カナダのユーコン準州で、秋のカナダを体験中です

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ユーコン準州観光局とカナダ観光局のFAMツアー(現地視察)で今、ドーソン・シティーにいます。
上の写真はバンクーバーを発ってまもなく、機上から眼下に見えたロッキー山脈! この日はお天気が良く、飛行機の窓(右側の窓際に着席)から見えるなんとも雄大な眺めは、目的地のホワイトホースまで続きました。上空からはめったに見ることができないカナダの風景を見ることができたのは、強い印象として今も残っています。


今回のツアーは総勢7名。日本の著名なブロガー/写真家/プロデューサー等の方々と、カナダ北西にある「ユーコン準州」を旅する企画。ほんの数ヶ月前に参加した「VIA鉄道によるブロガー旅 BLOGGER TRAIN」では初夏のカナダを鉄道で大陸横断し、バンクーバー/ジャスパー/ウイニペグに滞在するという旅でしたが、今回は飛行機、マイクロバス、鉄道といった3種類の移動手段でユーコンの秋を旅します。

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出発は先週土曜日の早朝。エア・カナダでトロントを出発、5時間ほどでバンクーバーに到着。参加者の皆さんとはバンクーバー空港で合流。最初の目的地ホワイトホースへは、現地時間の午後2時半頃に到着しました。上空から眺めていると、ユーコンに入ったあたりから広大な草原地帯が眼下に広がるのを目の当たりにし「なんとまあスケールの大きなこと」とため息が出てしまいました。
ユーコン準州のキャッチフレーズは「LARGER THAN LIFE」というちょっと哲学的な雰囲気もあるものなのですが、ユーコンではこのカナダの持つ大自然のスケール感を存分に味わうことになるのだろうという嬉しい予感があります。

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ホワイトホースに到着後のミニ観光は、マイクロバスで付近の景色の良い場所を見た後、滞在したホテル(Coast High Country Inn)から出発して自転車に乗りユーコン川沿いをサイクリング。普段住んでいるのがトロントという都会なので、「空気がきれい」「景色がきれい」「川の水がきれい」と大変月並みですが、やはり大自然に触れると気分が開放されて行く気がするのが不思議です。

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1泊して翌朝、いよいよ陸路でユーコンの秋旅のスタートです。
移動手段は陸路。マイクロバスに乗り込み、さらに北にあるドーソン・シティーに向かいます。「クロンダイク・ハイウエイ」と呼ばれる道路をひた走るわけですが、約500キロの距離を日本人の現地ツアーガイドさんの説明を受けながら、見晴らしの良い場所数カ所での休憩をはさみながら午後7時頃にドーソン・シティーに到着。ここで3泊しています。

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今滞在しているドーソン・シティーは、カナダの北極圏に属するエリアへの玄関口とも言える街。ここに到着する寸前のところで、「この道は北極圏に向かう道路です」と言われてびっくりしてしまいました。「北極圏」という言葉は、私のような人間にはまったく縁がないと思っていただけに、「もしこの道路を北上したら自分も北極圏に入ることができるのだ」という実感はものすごいものがあります。実際に最北端の街イヌイヴィク(Inuivik)に陸路で到達するには、川が凍ってできるアイスロードの出現する冬を待たないといけないとの説明を受けましたが、まだ見ぬカナダの最北端、しかも「北極」に近づいているんだという感覚は圧倒的。まさに「LARGER THAN LIFE」体験の一つに加わりました。

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2日目にホワイトホースを出発した時点では雨でしたが、目的地に近づくにつれて天気は回復し、クロンダイク・ハイウエイという2つの街を結ぶ道路沿いの美しい風景を見ながら、数回の休憩をはさんでドーソン・シティーに夕方到着した時には青空が見えていました。

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途中「Gravel Lake」という湖を訪れた時に湖畔の風景は、本当に美しかった。湖面は鏡のようになだらか、青空にぽっかり浮かぶ雲が湖面に映し出されていて、思わず「はぁ〜っ」とため息にも似た言葉を発してしまいました。湖の向こう側にある山の手前に針葉樹林、さらにその手前には黄色く色づいた葉が帯のように続いていました。ユーコン準州の場合8月末から9月初旬にかけて「黄葉」と呼ばれる独特の紅葉がとても美しいと聞いていましたが、その片鱗に触れた思いです。

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普段トロントに住んでいると、メープルの木が色づく東部カナダの紅葉がおなじみ。しかし西部にはメープルの木はありません。代わりに白樺やポプラの木が黄色く色づく様子を「黄葉」と呼び、加えてツンドラの原野に多く生える低木の葉が赤やワイン色、朱色と色とりどりに染まる様子を「ツンドラ紅葉」と呼ぶのだそうです。ドーソン・シティーから北に1時間半ほど行くと、この風景を見ることができるポイントがあります。

秋と言えば、いよいよカナダのオーロラ鑑賞シーズンの始まり。
ホワイトホース/ドーソン・シティーは共に「オーロラ・オーバル」と呼ばれるオーロラが出現しやすいエリアの真下に位置しています。カナダでオーロラと言えばイエローナイフが大変有名で私も昨年の冬と夏に2度訪れたのですが、ユーコンでも見ることができます。

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初日のホワイトホースでの夜はあいにくの雨でしたが、現地の天気は短時間で大きく変わることがあるため、ほんの少しの望みを託して市内から約40分ほどの森の中の湖に向かいました。残念ながら厚い雲におおわれてオーロラを見ることはできませんでしたが、漆黒の夜空と森、山の幻想的な風景に思わず数回シャッターを切りました。

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今年のオーロラ鑑賞シーズンは始ったばかり。ユーコンで見るオーロラの美しさは、やはり雄大な風景をバックにと確信したのは、2日目にドーソン・シティーに移動して「ドーム・マウンテン」の山頂(The Midnight Dome Lookout)からの風景を見た時。ダウンタウンからも約30分と近いのに「こんなところでオーロラを見るとができるなら素晴らしい」と思いました。

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初日の晩、予定を変更して早速オーロラ鑑賞をすることになりました。夜の10時頃にはすでに始まっていて、現地に到着した午後11時から3時半まで4時間半、空には常にオーロラがありました。しかし本当に残念なことに、この日は空全体を覆っていたうす雲にはばまれ、オーロラはにじんでしまいました。
特に午前1時半頃にはいきなり空が明るくなりだして、厚い雲に覆われているにも関わらずまるで満月が出ているかのように明るく照らされた突然の出来事に、「雲の上ではオーロラ爆発が起こっているに違いない」と確信させられました。

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雲の切れ目からゆらゆらと揺れるオーロラは肉眼でも見え隠れしていましたので空に向けてシャッターを切ると、うす雲を突いて地上に到達するオーロラの光をカメラが捉えることができるほどに強いもので、その様子がわかるシーンがカメラに記録されていましたのでご覧下さい。ほんの少しだけ、真下にある湖にもオーロラの光が当たっています。

いつか再びここに戻って来て、圧倒的なスケール感のあるこの場所で、くっきりとしたオーロラを見るというのが私の「Bucket List」に加わりました。まさにここでのオーロラ鑑賞は、うす雲に阻まれた大自然のいたずらにちょっぴり苦い「LARGER THAN LIFE」体験でした。

今朝はまもなくドーソン・シティーから約1時間半の「トゥームストーン準州立公園」で8月末〜9月初旬にだけ見ることができる珍しい「ツンドラ紅葉」を訪れる予定になっています。海外での紅葉鑑賞はどこでも最盛期の時期を見定めるのが難しいのですが、現地からは良いニュースも聞こえて来ているので、3日目の今日、また新たな「ユーコンの美しさ」に出会えるように祈るような気持でいます。

まずは初日と2日目の写真を下記リンクからご覧下さい。

初日:
http://www.flickr.com/photos/makoto2007/sets/72157635331482866/
二日目:
http://www.flickr.com/photos/makoto2007/sets/72157635339586277/

ユーコン準州日本語サイト:http://yukonjapan.jp/
紅葉について:http://yukonjapan.jp/do/autumn/
オーロラについて:http://yukonjapan.jp/do/aurora/