トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年6月11日火曜日

アサバスカ氷河の雪解け水は、やはり美味しかった

Jasper / columbia icefield tour
ジャスパー観光のハイライトとして日程に組み込まれた、「コロンビア大氷原」ツアー。滞在ホテルからSundog Tours(http://www.sundogtours.com)のマイクロバスで約1時間ほど、ロッキー山脈の風景を見ながらまずは拠点となる「Columbia Icefield Discovery Centre(http://www.explorerockies.com)」へ向いました。


上のマップを見ていただくとだいたいの感じが分かるかと思いますが、大きな氷原が真ん中にあり、そこから「舌」のように白く何本も伸びているのがそれぞれ氷河となります。この大氷原は、極地以外では地球上で最大の325平方キロメートルを誇ります。といっても良くわからないので、こういう時に良く比較される「東京ドームの面積(46,755平方メートル)」をもとにざっくり計算すると、なんと7000個分! ちょっと想像がつかない大きさですが、とにかくものすごく大きな氷原であるということは分かりました。この氷原が手のひらとすれば、指のように下記の6つの氷河を含む8つの氷河が流れ出ていて、さらに氷原の周辺は、アサバスカ山(3,450m)をはじめとする3,000メートル級の11峰に囲まれています。

アサバスカ氷河(Athabasca Glacier)
キャッスルガード氷河(Castleguard Glacier)
コロンビア氷河(Columbia Glacier)
ドーム氷河(Dome Glacier)
スタッドフィールド氷河(Stutfield Glacier)
サスカチュワン氷河(Saskatchewan Glacier)

Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
写真上が、ツアーの出発点になる「アイスフィールド・センター」の外観です。中には受付と、お土産屋さん、お手洗いやレストランなどがあります。先の地図を見ていただくとわかりますが、アサバスカ氷河の突端にちかいハイウエイにあります。入り口近くには、初代の雪上車が展示してありました(写真上)。「Snow Bus」と呼ばれる12人乗りの小型なもので、トロントの地下鉄や飛行機の製造で有名なボンバルディエ社製。ちょっとかわいくて乗りたくなってしまいました。

Jasper / columbia icefield tour
アイスフィールド・センターの入り口です。

Jasper / columbia icefield tour
RCMPの格好をした、ムースとクマがお出迎え。

ツアーは、このセンターからアサバスカ氷河へ向かいます。氷原に降り積もる雪が何万年にも渡り蓄積し徐々に流れ出たものが氷河。アサバスカ氷河の最深部は300メートルで、上部の重みで氷河の底のほうの氷はびっくりするくらい固い塊になっているんだそうです。それでも氷河の長さはここは年間2メートルずつ後退していて、この距離は自然の歴史で見るとかなり速いスピードで縮小しているそうです。ちょっと心配ですね。

Jasper / columbia icefield tour
センターでチケットを購入し、まずはバス乗り場へと向います。氷河ツアーの始まりです。

Jasper / columbia icefield tour この大型バスで、雪上車が待っている中継地点まで行きます。10分もかからなかったでしょうか。

Jasper / columbia icefield tour
こんな風に右に向ってバスは進みます。

Jasper / columbia icefield tour
バス内部の風景。

Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
中継地点で待っていたのは、巨大な雪上車「Brewstar Ice Explorer」。これに乗って氷河の中に入って行きます。
現在使われているのは、アルバータ州のForemost社製の「Terra Bus」。全長13メートル、56人乗り、全輪駆動で、最高速度が41.8km/h。大人がすっぽり入ってしまうほど大きなタイヤが前輪に2個、後輪は2+2の4個、計6個ついています。

Jasper / columbia icefield tour
実は、出発前にディスカバリー・センターのお土産屋さんをのぞいている時に、ミニチュアの雪上車をゲット(写真上)。それを手に持って(ブログ仲間には、「子供かっ」って言われましたけど)、乗り込みました。ミニチュアの雪上車を見たツアードライバーのジェームスさん(写真下)、本物の雪上車に乗り込む時に「このおもちゃの雪上車に張ってある車体番号シール(41)を覚えておいてね」と。

Jasper / columbia icefield tour
その後、私のことを「Toy Guy(おもちゃを持ってる奴)」呼ばわり・・・・マイクで全員に「Toy Guyの持っている雪上車の本物を見せてあげる」と張り切って運転していました。

Jasper / columbia icefield tour
すると、氷河に行く途中に展示されている車両を指差して、「これが現在使われているタイプの、初代雪上車!」と。よく見ると41番と書かれてあります。私が26ドルを出して買った64分の1のミニチュアは、これだったのですね。


いろいろ氷河の説明を聞きながら、氷河の真ん中へ向かいます。バスと雪上車のルートは、おおよそですが上の地図のようになります。

Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
バスのルートは比較的なだらかですが、雪上車に乗るとかなり急勾配。どうしてこんなに大きな雪上車が必要なのか、理由がわかります。車窓からは、流れ出す氷河によって山が削られる「モレーン」という氷河が谷を削ってできる地形を見ることができます。氷河がどのように山を削って行くのかが分かり、なかなかの迫力でした。

Jasper / columbia icefield tour
いよいよ到着。雪上車を降りて見渡しましたが、残念ながらあたりは一面の雪で遠くの方は降る雪に遮られて良く見えませんでした。山の天気は変わりやすいのですが、滞在中の30分程で雲と霧が晴れることはありませんでした。ここでは雪上車を降りて氷河の上を歩く事ができます。

Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
お天気は残念でしたが、感動的だったのは「青く光る氷河の氷」。雪上車から降りる時に移した「人生最初の一歩」。足元には青く光る氷が・・・この下が何万年にもわたり蓄積された雪が氷となり、300メートルの深さまで到達していると思うと、なんだかスケールがすごい。そして、この日は雪も降っていたので寒かった・・・気温は2度ほどで、ジーンズの下はヒートテック、上はポロシャツに薄手のフリース+ジャケットという出で立ちでしたが、厚手のジャケットなどを持って行く必要もありそうです。

Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
さらに歩くことができる氷河の一番先の際には、まさに今氷河の氷が溶けて流れる小川が!
早速、東京で行われたカナダ観光局主催「夏オーロライベント」でアルバータ州観光局の方からいただいたロゴ入りボトルをバックから持ち出し、「氷河水」をせっせと詰め込みました。いやー、この水、とっても冷たくて美味しかった! ぜひ水のボトルを持参してください。

Jasper / columbia icefield tour
Jasper / columbia icefield tour
周りは見渡しても一面真っ白だったので先のミニチュア雪上車を出して写真を撮っていたら、ドライバーガイドのジェームスがそれを取り上げて遊び始めます(この時点で彼の方がよっぽどToy Guyだったことが判明・・・)。ちなみに彼が左手に持っている棒は、雪の下の状況を刺して確認するもの。ツアーで雪上車から降りることができる場所は安全が確認されていますが、念には念を入れて万が一にも事故にあわないようにとの気配りです。私たちの目には見えない思わぬ割れ目などがないかどうか、氷の下の状態がどうなっているかツアー中も念入りにチェックしていました。

雪上車のミニチュアで遊んでいる様子は、今回のブロガー仲間のミカエラちゃんのビデオブログ(1分くらいに登場)を見ていただくとわかりますので、こちらもどうぞ。

Jasper / columbia icefield tour
美しい大氷原の景色はいつの日にか再びこの地を訪れる時の楽しみに取っておくこととして、約80分の氷河ツアーはあっという間に終了。
実は街に戻った後に「Canadian Club」ウイスキーを買い、日本で買った錫のタンブラーをキンキンに冷やして水割りを作って飲んだのですが、なかなかの美味。こんな旨い水割りを飲んだのは、初めてでした。