トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年6月6日木曜日

トロント6月のイベント(2)「Toronto Jazz Festival」

Toronto Jazz Festival 2009
毎年恒例、ダウンタウンで行われる「トロントジャズフェスティバル」。今年は6月20日〜29日の10日間の日程で、市庁舎前広場の特設会場を中心に34カ所に広がる市内各所の会場でジャズのライブ演奏が繰り広げられます。参加アーティストは300を超え、リストを見ていると目がくらみそうです。。 というわけで、個人的にオススメのステージをご紹介してみます。

私が好きなのは、トロント市庁舎前広場のメイン会場。例年ここには2つのステージが作られます。

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白い大きなテントが目印のメインステージは、「Toronto Star Stage at Nathan Phillips Square」。注目のアーティストや時に大御所が登場するとあって、毎回超満員の人気ステージ。しかも、ここは特設のテント仕立て。ということは音が会場の外にフツーに聞こえてしまう。従って、人気アーティストのチケットを買いそびれたファンたちがパイプ椅子などを持ち出し、テントの周辺に座ってかすかに見えるアーティストを眺めながらジャズを楽しむ光景が当然のように繰り広げられます。

話は大きくそれますが、実は大学時代に一度だけサンフランシスコ郊外のジャズフェスティバルに出演したことがあります。「Monterey Jazz Festival(http://www.montereyjazzfestival.org)」、今でもやっているのですね。ちょうどロスアンゼルスからサンフランシスコへ向う中間地点あたり、サンノゼの手前です。所属していた「Keio Light Music Society」というビッグバンドでトロンボーンを吹いていた私。山野ビッグバンド・ジャズコンテストで優勝したご褒美に(自費で)招待され、楽器をしょって出かけたわけです。たぶん2年生だったので、19歳の頃。1ドル300円とかの時代じゃなかったでしょうか。パスポートと10万円を腹巻きに巻いて、成田発アンカレッジ経由で初アメリカ上陸でした。
今から30年以上前のこと、記憶もとぎれとぎれですが・・・どこまでも続くかと思われていた芝生の丘を登り出演するステージを下見に行くと突然現れた、すり鉢状のメインステージが美しかった。ステージの周りに半円形に客席が配置されていて、その後ろに広がる芝生席(無料)から眺めているとすぐそばに店を出していた屋台で売られていたホットドックがとても美味しそうだったのを、いまでも良く覚えています。
芝生席にはすでに多くの人が自前の椅子やシートを持ってきていて、それを敷いて寝転んだり椅子に座っていたりと思い思いのスタイルで、何時間も先に始まるステージを思い思いの格好で待っていた人々の姿が印象的でした。
私たちがステージに立つ時に広い舞台裏を通り抜けようとすると卓球台が置いてあって、スタン・ゲッツがスタッフの人と卓球をやっていたのには驚きました。「あのおじさん、スタン・ゲッツじゃないか?」と皆で楽器を持って彼を指差しながら、先を急いだ記憶があります。今になって思うと、こういったことはやはり西海岸の文化的なものがあるのかなと感じます。ちなみにその時はレコード全盛時代。ロスアンゼルスのタワーレコードでしこたま日本では手に入らないジャズのLPを買って帰ったものです。

こんな青春時代(?)があるものですから、それ以来きちんとしたコンサートホールでの演奏会より、オープンエアで気ままにジャズを聞くことを好むようになりました。そしてトロント・ジャズフェスティバルでこの雰囲気が味わえるのが、市庁舎前のメインステージ、というわけです。

Rob McConnell & The Boss Brass
Rob McConnell & The Boss Brass
今から4年前のカナダデーの昼間のステージでは、「Rob McConnell & The Boss Brass」を見に行きました。Rob McConnellと言えば、カナダのジャズシーン特にビッグバンドでは欠かすことのできない大御所。カナダに来てからずいぶんCDを聴いていたので、ぜひ一度会ってみたいと思っていたのですね。それが2009年のカナダ・デーのセンターステージに登場すると聞いて、駆けつけたわけです。
演奏は全盛期のものからはほど遠いものでしたが、周りをがっちりサポートしているバンドマン達との呼吸がとっても良くて、本当に久しぶりに気持ちのいい演奏を聴いた、という感じでした。実はこの演奏を後にしばらくして彼が天に召されたというニュースを聞き、私にとって最初で最後となった思い出に残るステージでした。カナダのジャズ・シーンを牽引している第一人者もステージに登場するのも、このジャズフェスティバルの醍醐味です。

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昨年は上原ひとみさんの演奏を撮影に行ってきましたが、大人気のステージは超満員。外にたくさんの人が集まっていました。

さて、気になる今年のラインアップはというと、以下のようになっています。

Fri Jun 21 8:00pm(無料)
Smokey Robinson / Martha Reeves and the Vandellas


Sun Jun 23 8:00pm(有料)
John McLaughlin and the 4th Dimension & Courtney Pine


Tue Jun 25 8:00pm(有料)
Bob James, David Sanborn featuring Steve Gadd (Robi Botos Trio opening)


Fri Jun 28 8:00pm(有料)
Boz Scaggs (Paul James opening)


スモーキー・ロビンソン、ジョン・マクラフリン、ボブジェームス&デビッド・サンボーン、ボズ・スキャッグスといった「大御所」がずらり。特にボブ・ジェームス&デビッド・サンボーンにスティーブ・ガッドが加わるこのコンサートは個人的に今回のハイライトではないかと感じています。

詳細はこちらをご覧ください。
http://torontojazz.com/venue/toronto-star-stage-nathan-phillips-square

Toronto Jazz Festival 2009
もう一つは、カジュアルなフリーコンサートが楽しめる「WiFi Patio at Nathan Phillips Square」。6月22日(土)〜29日(土)まで毎日、午後3時から演奏が行われます。下記の出演者リストを見ると、ノリの良いブラス系のバンドがラインナップされていますね。時に彼らはステージを降りて観客の中を演奏しながら歩いたりします。
これはオープニング22日(土)に登場する「SSQ(Samba Squad)」。


Heavyweights Brass Band


最終日に登場するEscola de Samba


詳細はこちらをご覧ください。
http://torontojazz.com/venue/wifi-patio-nathan-phillips-square