トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年5月16日木曜日

カナダ横断VIA鉄道の旅、主役のVIA鉄道「カナディアン号」について調べてみた

VIA Rail @ Moncton Station
LITTLE STUDY OF VIA RAIL
今回の旅で活躍するVIA鉄道。もともとは、カナダ初の大陸横断鉄道のCP(Canadadian Pacific/カナダ太平洋鉄道)が運営していた旅客部門が1978年に「VIA RAIL CANADA(ヴィア・レイル・カナダ)」という名称で独立し、以来CPは貨物輸送でVIAは旅客という棲み分けになっている国営企業です。
ちなみに写真は2005年7月にトロントからP.E.I.〜ガスペを車で回った時に、モンクトン駅に入場するオーシャン号を待って撮影したものです。鐘の音を鳴らしながら入場する先頭車両のなかなかの威風堂々ぶりが、とても印象的でした。

VIA鉄道の路線
日本語ウエブサイト(http://wcs.ne.jp/via/)を見ると、路線は全部で10。各路線には名前がついていて、普段トロントに住む私が乗るのは「コリドー号」と呼ばれる東部近距離特急。ウインザー〜ロンドン〜(ナイアガラ)〜トロント〜オタワ〜モントリオール〜ケベックを結ぶ、東の動脈となる路線。


今回の旅は、バンクーバーを出発してトロントに向かうカナダの東西を横断する寝台特急「カナディアン号」。出発は「CANADA WEST」の起点となるブリティッシュ・コロンビア州のバンクーバー。そこから東へ向かい、アルバータ州のジャスパー/エドモントン、サスカチュワン州のサスカトゥーン、マニトバ州のウイニペグ、そして「CANADA EAST」の起点となるオンタリオ州のトロントへ向かいますが、5つの州をまたぐ走行距離は約4500キロ。まさに「大陸横断鉄道」の面目躍如といったところですね。

このルートはカナダの西と東を結ぶ国家的事業として1881年〜85年の間に建設されたものですが、建設は1881年にオンタリオ州から始まり、2年後の1883年の年末にロッキー山脈に到達しました。その後1884〜85年はブリテッシュ・コロンビア州へ向かう山越えのルートの建設が行われました。そしてついに1885年11月には最後の杭が打たれ、完成したという歴史を持っています。

カナディアン号
バンクーバー発トロント行き

到着 出発 車中泊 出発日
バンクーバー   20:30 車中1泊 火/金/日
カムループス 06:00 06:35   水/土/月
ジャスパー 16:00 17:30   水/土/月
エドモントン 23:00 23:45 車中1泊 水/土/月
サスカトゥーン 08:45 09:10   木/日/火
ウイニペグ 20:30 20:00 車中2泊 木/日/火
トロント 09:30     土/火/木
今回は、このルートを逆にたどりながら途中ジャスパーとウイニペグで途中下車します。どこにも止まらずに行くと4泊5日ですが、途中下車のため全行程は約2週間になります。列車の中での宿泊は、バンクーバー〜ジャスパーが1泊、ジャスパー〜ウイニペグが1泊、ウイニペグ〜トロントが2泊の都合4泊になります。

20120504_130436
(写真はオタワ駅に停車中のコリドー号/2012年5月撮影)

「カナディアン号」基礎知識
これだけの長距離となると、やはり気になる列車のアメニティー。日本語ウエブサイトを見ると、私が乗るカナディアン号は「エコノミークラス」と「ファーストクラス」に分かれており、エコノミーは広めのリクライニングできる座席、ファーストは寝台車と分かれ、寝台車はさらに下記のようなタイプがあり、様々なサービスがあります。 (http://wcs.ne.jp/via/reservation/kiso.htm

寝台車ツアークラス Sleeper Touring Class
このクラスには、1人用個室寝台(Cabin for one)、2人用個室寝台(Cabin for two)、上下寝台(Upper and lower berths)、スイートルーム(Suite)の4つがあり、下記の特典がついてきます。

1)無料で2階建て展望席やラウンジのあるパ-クカ-が利用できる
2)無料で食堂車が利用できる(朝食/昼食/夕食)
3)無料でラウンジが利用できる(コーヒー/紅茶のサービス)
4)無料で車両に設置されたシャワーが使える
5)始発駅での優先入場

ロマンス・バイ・レイル Romance By Rail
カップルで使えるスイートルームは、室内が豪華なホテル仕様になっていて、部屋にはシャンパンも完備。朝食はルームサービスが使えるようです。これはすごい。。

この他にも「スカイラインカー Skyline Car」といって、列車の中程にあるド-ム(2階展望席)車両ではパノラマ風景が楽しめたり、VIAのロゴ入りグッズをお土産に買うこともできるようで、これは楽しみです。下記VIA鉄道が製作したムービーも、旅をイメージするのに大変役立ちます(トロント発になっています)。


これだけのサービスがあれば4泊も快適に過ごせそうですが、単調な景色が続く場面もあると思うので、雑誌も持って行こうかと考えています。

預け入れ荷物やその他の情報
荷物に関してはほぼ飛行機と同じ扱いのようで、持ち込める手荷物は2つ。スーツケースなど大きなものはすべて預け入れになります。英語のウエブサイトを見ると、「すべての預け入れ荷物には名前や住所が書いてあるタグをつけるように」とありますので、念のためにやっておいたほうが良さそうですね。私は今回は、小振りなキャリーケースとカバンの2つを車内持ち込みにします。
なおコリドー号では車内WiFiがあるのですが、カナディアン号には停車駅以外の車内ネット環境はありません。

寝台特急には思い出がある
私の田舎は九州鹿児島で、幼い頃(今から50年近く前)は寝台特急「ブルートレイン」が全盛時代。当時は蒸気機関車だったと記憶していて、トンネルに入る前には「これからトンネルに入りますので、窓をお閉めください」というアナウンスがあるとみんなでわさわさと窓を閉める(当時は窓は2段式で、窓枠の両側に蝶番のようなものがあって、そこを押すと窓の開け閉めができた)、なんていうことがありました。
その後小学4年生になると、初めての一人旅を決行。時刻表を片手にブルートレインに乗り、一路鹿児島まで行ったことを今でも覚えています。この時は門司あたりで夜中を迎える車中1泊だったと記憶していて、夕食時には食堂車で「ビーフシチューを食べた」と言うと、友人たちは皆「どんな子供なんだ」とあきれ顔になるなど、イロイロなエピソードがあったりします。


上のムービーは、世界フィギュア大会の取材でロンドンに通っていた頃に撮ったものですが、鉄道の旅はいつでも郷愁をそそるというか、ロマンチックな思いになってしまいます。
今回の「カナディアン号」は車中4泊。今からカナディアン・ロッキー越えや大草原の中を走るダイナミックな鉄道の旅を楽しみにしています。もちろん「食堂車での食事」も、おおいに楽しみたいと思います。

どのクラスに乗るのかは当日にならないと分からないと思いますので、これも楽しみに。
VIA鉄道に乗るのは、21日(火)からになります。