トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年4月1日月曜日

家族で植えたメープルシロップの木

St.Catharines-Sugar_Bush_05
カナダに来て初めて経験することは数々ありますが、毎年この季節になると一年分のメープルシロップを買いに出かけるのはトロントに住む者の特権。理由は、メープルシロップを作るために欠かせない「シュガー・メープル」という木が、カナダではオンタリオ州とケベック州に集中していて生産農家が近いので「できたてのメープルシロップ」が比較的安価で手に入るため。一時帰国したおりに東京のデパートなどで見かけるメープルシロップの小瓶の値段に、日本から輸入するためには多くの手間がかかるものだと、改めて産地に近い所に住んでいる恩恵を感じます。

「本場メープルシロップ」との出会いを思い返せば、今から10年以上前のこと。カナダの首都オタワに隣接する「ラナーク・カウンティー(ウエブサイト:http://www.lanarkcounty.ca)」という地域に、トロントの新聞社の取材を兼ねて家族旅行に行った時のことです。
ラナークのキャッチフレーズは「Maple Syrup Capital of Ontario」。国会議事堂がある首都に隣接しているで「Capital(首都)」と名付けちゃうところはいかにもですが、行ってみるとカナダらしいのどかな景色が牧歌的な地域だったことを、いまだに良く覚えています。(観光局のウエブサイト:http://lanarkcountytourism.com
トロントからだとキングストンを抜けてオタワに行く手前にあり、リドー運河のSmiths Falls、Perthの街、Carleton Palceなどを回った記憶があります。下記の地図にあるように、点在するメープルシロップの森には28件の生産農家が点在していて、「The Lanark and District Maple Syrup Producers Association」という団体があるほど盛んにメープルシロップが生産されています。

より大きな地図で Lanark and District Maple Syrup Producers (LDMSP) を表示

私が当時訪れたのは以下の2件。メープルシロップを生産する森のことを「シュガー・ブッシュ」「シュガー・キャンプ」と呼んでいて、森の中のログハウスでできたてのメープルシロップがたっぷりかかったパンケーキが食べられたり、産直のメープルシロップを買うことができます。
Fulton's Pancake House and Sugar Bush
http://www.fultons.ca
Wheeler's Pancake House And Sugar Camp
http://www.wheelersmaple.com


当時の記憶ですが、うっそうとした森に囲まれたWheeler'sには比較的大きなダイニングがあり、大人数にも対応できる設備がありました。
それに比べるとFulton'sはこぢんまりとしていて、人懐っこいワンちゃんが私たち家族を出迎えてくれた、たいへんアットホームな雰囲気だったことを覚えています。当時の写真を見たら、家族でメープルの木を植えていたんですね。1998年くらいのことですからもう15年ほどになります。今はどうなっているのかな? 見に行かなくちゃ。。。

この時初めて森の中を走るブルーのパイプラインやシロップを煮詰めるための釜などを見せてもらい、メープロシロップが出来上がるまで気の遠くなるような手間と時間がかかるのだということを知ったわけです。毎年1月〜4月上旬にかけて、こうしたシュガーブッシュでは毎週末、様々なイベントが行われています。

St.Catharines-Sugar_Bush_10
トロントからラナークまでは約5時間ほど。ちょっと遠いなと思う場合は、反対方向ですがナイアガラに行く途中のセントキャサリンズという街の近くに「White Meadows Farms:http://www.whitemeadowsfarms.com」があって、ここは施設が充実していてトロントからも行きやすく(車になりますが)、設備やアトラクションがしっかり整っていて「シュガーブッシュ」がどういう所なのか、ということを知るには良いと思います。
http://blog.makotophotography.ca/2009/04/stcatharines-whitemeadows-farms.html

我が家のお気に入りは「世界最大のメープルシロップフェスティバル」として有名な「エルマイラ・メープルシロップ・フェスティバル」。お目当ては、「産地直送のメープルシロップ」。しかも、お土産用の瓶や缶に入ったシロップではなく、量は多めな分価格が安いぶっきらぼうなボトルに入ったお徳用の「エクストラ・ライト」が狙いです。メープルシロップにはそれぞれグレードというのがあって、「エクストラ・ライト」はいちばん薄い色をしたいわば「一番絞り」。色も味も軽く、癖がないのでコーヒーや紅茶の甘味料として普段使いに最適です。


注意したいのは、このフェスティバルは一年にたった一日だけの開催とあって、当日は朝から会場に向う道路が大渋滞。これを避けるためにはトロントを早く出て、現地に9時前に到着がベスト。会場付近の駐車場に車を停め、お約束のパンケーキを食べたらフェスティバル会場をぶらぶら歩き、最後にメープルシロップを買って帰るというのがお決まりのコースです。


1リットルのボトルが4つ入ったボックスで50ドル。ちょっと高いのは、あまり在庫のない「エクストラ・ライト」を買い求めるためですが、だいたいボトル3本弱が年間の消費量です。年々値段は上がっていますが、エクストラ・ライトでなければ40ドル程度で、さらに会場へ向う途中の通りに出ているエルマイラの人たちが馬車で売っているものは、もうちょっと安いです。
保存方法は、ある程度は冷蔵庫ですが残りはボトルごと冷凍庫へ直行。普段使い用のボトルに冷凍庫からその都度移し替えて、なくなったら継ぎ足してゆきます。


今年のエルマイラは今週土曜日、4月6日一日限り!
http://www.elmiramaplesyrup.com