トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
自己紹介はこちら

2012年10月22日月曜日

カメラマンって、どんな感じ?


久しぶりにカメラの話題を。「最近のお気に入り」というか、トロントのイベントで「メディア用撮影許可」をもらっている場合の持ち歩いているカメラ機材はこの写真のような感じですね。

レンズは、長い望遠はNikon AF-S 200-500mm(これはNPSというニコンのプロサービスからイベントごとにお借りしているもので、レギュラーはAF-S 300mm)。特に今は「トロント・マーリーズ」を撮っているので、スポーツ撮影の場合はこういったヘビー級レンズが必要になります。もう一つ写真に写っている望遠ズームの70-200mmでも撮れるんですが、「もう一つ上」を目指すと、どうしてもこうなります。この他AF-S 24-70mmは被写体との距離によって変わりますが、全景や人のクローズアップの時などに使う場合が多いです。

カメラはNikon D3SとD700の2台を持って行っています。用途に応じてつけるレンズは変わりますが、長い望遠をD3Sに、予備として70-200mmあるいは24-70mmをD700にという場合が多いですね。ただし24-70mmはほとんど触りません。かわりにRICOH GXRにA12(28mm)+ワイコンをつけたものを首から下げているので、それでスナップ的に撮れるものは撮っています。D700を持つ理由はD3Sに何かがあった場合の予備ということがおもな理由でしょうか。カメラが動かなくなる、ということはめったにはないことですが、万が一の場合に備えて。

カメラの次に大事なのが会場に入場して撮影するための「メディア・パス」。英語では Credential とか Accreditation とか言います。これはイベントごとに申請し、審査を経て発行されるものをいつも首にぶら下げています。パスがあれば会場に入れるわけですが、撮影ポイントの詳細情報は現場に行かないとわからないし、商業イベントなどの場合は特に観客を不快にさせてはいけない、写真の使用方法についての決まりに従う必要があります。大きなレンズを使う場合には一脚も持ちますが、重量のあるカメラの取り回しは慎重さが必要になります。

あとはパソコンと痛み止め。私の場合50肩でかなりな肩痛。普段はほとんど薬は飲まないのですが、仕事の場合だけはさっさと飲んでしまいます。

皆さんにカメラマンという仕事がどのように映っているかはわかりませんが、意外に体力勝負。この機材だけでだいたい15キロあります。
会場が広い場合はこれらを担いでの撮影、マラソンなどの場合、時にはランナーと並走することもあります。今日からはファッションショーですが、フォトピットと言ってカメラマンはランウエイの終点にある一カ所に集められてしまいます。

LG Fashion week 2009
ここは毎回とても狭い場所に押し合いへし合いカメラマンが集まるので、場所取りで神経を消耗します。下の2枚はファッションショーのフォトピットの様子。まあ、なんというか、、、
20110312_180915
20110313_164850
場所取りのためにつかう台。カナディアンのカメラマンはみなデカイので、台がないと前が見えないというのもあります。

20120913_173934
トロント国際映画祭のレッド・カーペット。ここも押し合いへしあいがキツイ撮影ポイントの一つ。ここでは先ほどの台ではなく、脚立を使います。

20120810_171106
テニス・トーナメントのカメラマン席。ここは特等席ですが、炎天下でヒジョーに体力を消耗する・・・

駐車場の手配がない場合にはこれらをバッグに入れて自宅からかついで持ち込み、撮影中はすべてを持ち歩いています。飲食は現場に入る1時間前から行いません。この状態でお手洗いに行くことはちょっと難しいので、3〜4時間の場合はほとんど水も口にしません。撮影時間は短い場合で1〜2時間。スポーツの場合は4時間ほど。イベントの場合は4〜5日間毎日朝から晩まで、という場合もあります。その場合は水のボトルやおにぎりなど携行食を持ちます。


アイスホッケーの試合の撮影は、ナイスです。欲を言えばビールを飲めるといいんですが、飲むとクビになります・・・これはどの会場でも一緒です。

もう一つ大事なのは、周りを見て状況を理解する目。先ほどのパスのところでもちょっと触れましたが、会場に入ってからは基本的に自由行動ですが、いろいろな決まりごとは現場に入ってから知る場合が多いですね。初めての会場の場合私のすることは、まずは「慣れているカメラマン」を探して動きを見る事からはじまります。「どこで撮っているのか」「どう撮るのか」「何を使っているのか」などなど。
近くに新聞社や専属カメラマンがいる場合には、シャッター音でタイミングを知ることも勉強になります。被写体だけでなく会場全体を見渡す目ぢからが必要で、言葉だけでなく撮影している姿勢で自分の役割を表すことも時には必要になります。大きなレンズを持っていると、酔っぱらいにからまれることもありますしね。この辺のことは現場を数多く経験して行くとわかってくることが多いですね。



経験的にですが、テレビカメラが入っているところが特等席、という場合が多いです。テレビカメラのカメラマンと仲良くなるのは大事なことだったりします。

カメラマンって、こんな感じです。楽しいですよ・・・・