トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2012年5月16日水曜日

コンテンポラリー・ダンスを撮る

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COCの時以来お付き合いをいただいているPeggy Baker Dance Projectで出会った日本人ダンサーのさはらさん。(出会いの時のことはこちら)今回、週末の18日(金)-19日(土)に行われる「Old and Young & Reckless Together…」(ウエブサイトはこちらからどうぞ)でソロを踊る彼女のリハーサル風景を撮影させていただきました。上の写真は期間中に撮ったものから4枚にまで絞り込んだ中の最終日のひとこま。実は「この一枚」を選びたいと思っていたのですが、この4枚はどれもシャッターを押した時の印象が強くて、決められない・・・

撮影は先週水曜日、金曜日、そして今週月曜日と都合3回行われました。コンテンポラリー・ダンスを撮らせてもらうのは初めてでいつもと勝手が違う中、試行錯誤を繰り返しながらシャッターを切り撮った枚数は1300枚。毎回撮影後にこれはというものを選び、アーティストの確認を得るために送った写真は50枚。こういうプロセスも新鮮でした。


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この写真だけは2日目にCanada's National Ballet Schoolのスタジオで行われたリハーサルで撮影されたもの。あとは全部撮影最終日のものです。リハーサルはPeggyさんとさはらさんが対話をしながら行われるというスタイル。実際ここまで厳密にイメージを言葉で表現し、コミュニケーションの中で動きの微調整を行うものだとは思いませんでした。その作業はいつも一人で撮影をする私にとっては新鮮な驚き。Peggyさんと言えばカナダのコンテンポラリー・ダンス界の第一人者として知らない人はいないくらいの人で、彼女が若いながらも才能と実力を認めたさはらさんとのコンビネーションから生み出される現場の雰囲気はまさに最前線を走るプロフェッショナルの現場という感じでした。ホンダインディーやロジャースカップなどを撮っているような張りつめた空気感がある中で、さらに繊細というかもっと内なるものとの対話のようなことを感じていました。まさにPeggyさんとの短い会話の中で出て来た「Something」ですね。この言葉に表すことができないものが何か、ということが今回の撮影の中で終始頭の中にありました。

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撮影最終日のことですが、朝から別な撮影でずーっと緊張してこの現場についたのが夜7時、実はフラフラ。すでに舞台照明のテストは始まっていて、カメラのセッティングもそこそこに撮影を始めたもののファインダーをのぞくと本番用の照明でほぼ真っ暗・・・撮影には過酷な環境だということがすぐに分かるような環境。マニュアルに切り替えてシャッターを押し続けているうちに、本当に美しい! という瞬間が何度も訪れて、我を忘れて撮影に没頭。終わったのは午後10時。写真の中には私がこの時見た「Something」が写っているはずです。

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今回撮影した写真は、お二人にも気に入っていただいた様子でほっと一息。今後いろいろな形で使われて行くことでしょう。それは撮影者にとってはとても嬉しいこと。

公演にはぜひ伺いたいと思っています。

「Old and Young & Reckless Together…」
ウエブサイト