トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2012年5月14日月曜日

トロントの発祥をたずねる(1845年から1899年)

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昨日に続き、トロントの発祥をたどる旅を。。今日は「セントローレンス・マーケット」です。 ここはトロントのダウンタウンに唯一ある生鮮食料品を中心としたマーケット、南棟は地下/一階に野菜/肉/鮮魚をはじめ様々な食材を買い求めることができ、北棟は週末にローカルの農家が持ち込むファーマーズ・マーケット(土曜日朝)、アンティーク・マーケット(日曜朝)が行われることで有名。

と、ここまでは普通の説明なんですが、今日は二階に上がってみます。

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入り口はここ。フロントストリートの正面を入ってすぐ右に、赤い扉があります。これが二階へ続く階段(エレベーターもあります)。




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多くの人が通りかかりますが、この歴史パネルを見る人はごくわずか。実は今回初めて足を止めて見たのですが、セントローレンス・マーケットの歴史が写真で表示されているのにちょっと驚きました。

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当時「Warf」と呼ばれていた時代の付近の様子。オンタリオ湖が目前ですね。今は住宅街、ハイウエイ、コンドミニアム、工場などがずらりと並んでいて、現在の風景が嘘みたいです。

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階段を上がって二階に行ってみましょう。

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がらんとしていますが、ここが「Market Gallery」と呼ばれる場所。

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トロントの市庁舎ができたのは1834年、マーケット・ブロックと定められた場所(北はキング、南はフロント、東はジャービス、西はチャーチで囲まれた一角)の北東角(キングとジャービスの交差点=現在セントローレンス・ホールのある場所)にあったのですが、1845年にフロントとジャービスの南東角に移転。移転先は、当時「Police Station #1」と呼ばれていた警察署で、一階は警察、地下は牢屋という建物の2階に市議会が移転して来たのですね。これが何度かの建て替えの後に「セントローレンス・マーケット」の南棟になります。こうした市庁舎ゆかりの地であることから、セントローレンス・マーケットの2階にはギャラリーが設置されているのですね。

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今も残されている議長が座る席。当時の議会の様子がわかる説明パネルもあります。当時は徐々に人口が増えて、いろいろと決めなければならないことも増えていたようです。犯罪も増えていたようで、地下の牢屋にいた囚人がオンタリオ湖畔から牢屋に水が上がってくることについて文句を言っていたという記録が残っています。トロント市が拡大していくことにつれて出て来た様々な事情についてもいつか調べてみたいですね。。

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現在は1812年の「ヨークの戦い」を解説するパネルが並べられています。このパネルはヨーク砦とヨークの街の位置関係が良くわかる大変良い資料です。

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一階はマーケットを見ると、この日も沢山の人で賑わっていました。市庁舎は1899年までここにあり、その後現在の旧市庁舎(ベイとクイーンの角)に2度目の移転を果たすわけですが、それまで54年間、トロント市の中心はここにあったのですね。なかなか興味深い・・・