トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2011年12月25日日曜日

クリスマスはオイスター・ディナー?

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トロントに来て初めて知ったことですが、北米でオイスターと言えば、(オイスター)バーやレストランのアペタイザーで出てくる数少ない生で食べるメニュー。日本のようにお魚を生で食べる習慣がもともとないお国柄ですから、やはり「特別」な感じでお値段も「気軽に」というわけではありません。興味があったので調べてみると、欧米ではかなり昔からオイスターを生で食べる習慣があったとの事。それも古くはバイキングの時代(8世紀頃)に始まり、スカンジナビア半島からヨーロッパ、ギリシャへと広がっていったという食の歴史があるようです。特に鉄分、カルシウム、ビタミンが豊富であるために、庶民の大切な栄養源となっていました。時代によってオイスターをめぐる食文化は変遷して行ったようですが、ざっくり言うと、元来オイスターは安価で手軽な庶民の食べ物であったものが時代の流れの中で「グルメ・フード」化し、現在に至っているようです。

北米にこの食文化がやってきたのは19世紀になってから。最初のオイスターは「Virginica」種であったと伝えられています。ニューヨークには一時期世界最大の生産量を誇っていた時代があったのだそうです。カナダ産のオイスターは60%がブリティッシュ・コロンビア、残りはアトランティック・カナダ(プリンスエドワード島、ニューブランズウィック、ノバ・スコシア)から来ています。一方アメリカ産(メイン、マサチューセッツ、ニューヨーク等)もトロントで流通しています。写真は先日購入したオイスターの一つ「Beausoleil」。ニューブランズウィックで収穫される「Virginica」種の最北端のオイスターのようです。



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お店(今回はDiana's Seafood)で選ぶ時にまず見たいのが「Harvest Date」。生で食べるものですから必ずパッケージに、産地や収穫日の情報が記録されているラベルが添付されています。今回入手したオイスターは12月12日に収穫されたもの。買った時の状態で低温保存(冷蔵庫)が原則、適度に湿気(場合によっては濡れた新聞紙等)を与えれば2週間は美味しく食べられますが、早い方が良いので今月中が食べごろ、ということになりますね。

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殻を開けるまではできるだけ触らないようにしておきます。生きているものですから、低温で冷蔵庫保存が原則。気温が暖かい時期は特に保存に気をつける必要があります。泥等がついている場合は、開ける直前にブラシ等を使って丁寧に洗い流します。わりにコロンとしていて可愛らしい。。。

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オイスターナイフ(自分でちょっとだけ改造)で蝶番をひねるようにして開け、貝柱を切れば取れます。右利きの方は左手に軍手をしても良いでしょう。私はケースでついてきた木の板がちょうど良かったのでそれを下に敷いています。ごつごつしているので、ちょっと柔らかめの木がオイスターのすわりが良いようです。

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こんな風に開けて、あとはレモンを搾って好みでソース(シーフードソースのようなもの)やホースラディッシュ(西洋わさび)などをつけて食べます。このBeausoleilは潮の香りがする小粒なオイスター、味はなかなかさっぱりとしていました。

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こちらは「Kumamoto」。なんと箱で売っていました。80カウントで75ドル。安いのか高いのかはわかりませんが、いろいろできそうです。

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ラベルを見ると12月18日にオークランドで収穫されています。日付の確認は大切。

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ちょっと変わった食べ方をしてみます。黄色いのはウズラの卵の半熟。沸騰したお湯に1分半〜2分で黄身がとろとろになった所をスプーンですくい、ホースラディッシュとポン酢を加えて。ウォッカをかけても美味しく食べられます。

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こちらは「Malpeque」、安価で手軽に手に入ります。レストランで良くお目にかかる、味もなかなかおいしいオイスターです。

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ラベルを見ると12月16日の収穫。プリンスエドワード島産ですね。

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このように長細いのが特徴。

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こちらも先ほどと同じように食べてみました。何もつけずに食べても美味しいのですが、何しろ買った数が100個以上だったので、いろいろやってみようと・・・・

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今度は生でない食べ方をやってみます。まずは「Malpeque」を茹でます。

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こんな風に口が開いたら鍋から出し、あら熱が取れたら殻をはずし、はずした身を殻に戻しておきます。

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マヨネーズを牛乳で溶いたものにホースラディッシュを混ぜたソースをつくり、オイスターの上にかけたらパルメザン・チーズ、トマト、オクラ、モッツァレラ・チーズをのせてオーブンに入れます。すでに火は通っているので、チーズが溶けて焼き色がついたらオーケー。

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オイスターとマヨネーズは相性が抜群です。

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最後は「Kumamoto」でご飯を炊いてみます。

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この段階でとても良いオイスターの香りがしています。

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ショウガと紹興酒でちょっとだけ香りをつけます。

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牛蒡ご飯が炊きあがった所で先ほどのオイスターを入れ、最後に蒸し上げます。

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牛蒡カキご飯の出来上がり! 好みでごまを振ったり刻んだシソの葉を散らしたりしてもいいかもしれませんね。
まだまだいろいろ出来そうですが、きりがないのでこれくらいに。。。

【おまけ】

「Kumamoto」を開けてネギをたっぷり、ショウガを少々、自家製のガーリックしょう油をたらして、上から煮えたぎるごま油をかけて中華風!