トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2009年5月17日日曜日

Rosedale Valley の歴史

先日Rosedale Valleyに行った時のこと、ちょうど入り口近くの小さな公園に解説板が立っていました。


Rosedale Valley 2009 Spring, originally uploaded by makoto2007.

それを読んでみると、興味深いというか、雄大なことが書いてあったのがちょっと頭の片隅に残っていたのでした。

Rosedale Valley 2009 Spring, originally uploaded by makoto2007.

その看板には、この谷は最後の氷河期に由来する、ということが書いてあるのですね。。。氷河期のことを調べてみると、確かに最後の氷河期(ヴュルム氷期、北米ではWisconsinian)が終わったのが今から約1万年から1万5000年ほど前。なんとまぁ、雄大なことがさらっと看板に書いてあるもんだと思って、その時は写真だけ撮っておいたのですね。


でよくよく調べてみるとちょっと面白くなってきました。問題はその1万年ほど前にトロントは存在していたのか? ということなんですが、トロント市のウエブサイトには詳細な歴史が公開されているのを発見。それによると、確かにその時に「地形的」にはトロントは存在していたのですね。当時のトロントはというと、氷河が溶けた水による水位が今より40メートル高かったと記録されています。氷河がどのように溶けて行ったかはここに図があります。ちょうどCasa Romaの辺りがちょっと小高くなっていますよね? Davenport Roadを境に、あそこまでが湖だったようです。その後の地殻変動で水位が下がり、現在のような形に至った。ま、ざっくり言うとそういうことのようです。下のgoogle mapを見ると、Don Valleyを軸にしたこの周辺一帯が激しく侵食されていることがわかりますねぇ。

View Larger Map
確かに、下の写真のように、Casa Romaのすぐ下を通るDavenport Rd.からはBaldwin Stepsという急な坂を上って行くので、なるほどここまでが湖だった(要するに、この写真の場合、立っている場所は水の底ですから、当時はダウンタウンは当然湖の下。。。)と言われれば、本当にそうだったんだなと合点が行きますね。

で、氷河が溶けた時にその水流で一旦削られたRosedale Valleyが、水位の低下によって地表に姿を現した、そういう大自然のストーリーがあったということなんですね。いつも通っているRosedale Valleyにそんな壮大な歴史があったなんて、知りませんでした。


Rosedale Valley 2009 Spring, originally uploaded by makoto2007.

今は道路になっているわけですが、あそこを音を立てて解けた氷河の水が流れ落ちていたなんて、もしタイムマシンがあったら、見てみたいと思いませんか? で、そうやってこの地域を見てみると、Don Valleyをはさんで反対側のPottery Roadの急勾配も、きっと氷河期の物語があるかもしれない、そういう風に思わされますね。調べてみる価値はありそうです。

うーん、地形図が欲しくなった。ちょっとこの場所の写真の撮り方を考えないといけないですね。