もんじゃですね。

地下鉄乗って、月島へ。もんじゃがどうしても食べたい方々がいたので。。。

ちょうど土曜日の晩、

月島の仲店通りは縁日風でした。きんぎょすくいですね。なつかしい!

いつもは錦とかなんですが、今日はお腹がとても空いている、という方々がいるので、手前のお店で。

店内です。もんじゃというのは、今から40年前、

私の時代、冬になると駄菓子屋でわずか10円の「おやつ」だったのですね。

駄菓子屋の奥で小麦粉が水とソースが混ぜてあるのを買うんですね。たぶん紙コップに入っていたか、プラスチックのコップに入っていたか。。。

当時私は6、7歳だったと思います、ということは40年以上前。

駄菓子屋の名前は「岡田屋」。10円握りしめて行くんですね。ひものついたアメが1個1円の時代ですから、結構なおやつです。当時10円あれば一日事足れり、という時代でした。

駄菓子屋の店の奥にこたつみたいなのがあって、おばさんとおばあちゃんが座っているんですね。

で、こたつみたいなのが大きな鉄板になっていて、

その鉄板に、自分のコップの中身をばらまくんですね。

渡されてあったちっちゃなスプーンみたいなコテでかき混ぜ、自分のもんじゃをつくる訳です。

安物のソースの味が小麦粉の粉臭い味にあいまって、

おいしいもんじゃ焼きになるんです。

こうやって冬になると、おばさんとおばあちゃんの回りに子供たちがむらがり、

そこで、焼き方のいろいろなテクニックが披露される訳で、

どうやってもんじゃせんべいをつくるのか、とか、火をいれるタイミングを変えると味も食感も変わるのが楽しく、

食べ終わった時に自分の使った鉄板のところがきれいになった状態で食べ終わる食べ方、とかを、

自然に身につける訳です。皿なんかありません。だからコテだけでアツアツのもんじゃを何とかつかんで食べる訳ですね。すくったり、押し付けて食べたり、いろんな食べ方を自慢したりするわけです。鉄板も火加減が場所によってまちまちですから、焼いている時は熱いところ、焼き終わったらぬるいところと鉄板の上を移動しながら、後から来る友達の場所を作りながら、ですね。

で、渡されたコテもきれいにした状態で返す、というようなルールも身につける訳です。

そういう、大げさにいえば、子供の社交場のような場所でもあったわけで、狭いお店の奥で5人ももんじゃ作り始めれば満員になる中で、おれのもんじゃの粉を取った取らないで鉄板の上で壮絶な陣地取りが行われ、泣かされる奴も出てくる始末。さらには手薄になった店内で万引きする奴も現れ、万引きしたものをポケットに入れたままもんじゃを食べるもんだからおばさんにバレ、説教が始まり、

すっかり機嫌の悪くなったおばあさんは、終いには、作り方がへたくそだから鉄板を汚すとそこにいた全員をターゲットに理由なく説教しはじめ、

食べ終わって一息ついているだけなのに、のんびりしてないでとっとと遊びに行きな! と出て行けコールを浴びせられる、今考えると、お客様に対する言葉遣いやらカスタマーケアなんかあったもんじゃない、今ならば恐ろしい商売。でも、そんなことで気分を悪くする子供も大人もいない時代。

ソースの味が濃い(食べているとどんどん濃くなってくるんですね)ので、食べ終わったら我先に、とっとと皆出て行くのです。なぜかというと、

あまりに濃い味なんで食べてる間からすでに水が飲みたくなるからです。だから、皆走って近所の公園に行くんですね。水を飲める場所はそこしかないからです。で、そこには悪い奴がいて、上向きになっている蛇口に砂場の砂とか入れちゃって水が飲めなくしてあったりして、それでまたけんかになったりするんですね。そういうことする奴は誰かってのはすぐわかるわけで。私の場合、その砂をどうやってきれいに取り除くかっていることはできるので、お前やれ、みたいなことにいつもなるんですね。ま、言ってみれば私の存在理由は今とあまりかわらない状況かも。。。

そんなこんなはあるにしても、お店としては寒い冬、おばあちゃんはこたつに座っているだけで商売になり、原材料はソース、小麦粉、水のみ。味が濃いから子供の回転が速く、

寒いから温かいものが食べたい子供たちにもウケる、とても合理的な「子供のおやつ」だったわけです。40年前は。おやつですよ。

というような話を子供たちに話して聞かせては、なかば無視され、

コテの使い方がおかしいと口を出しては嫌がられ、月島の夜は更けて行ったのでした。。。。ここは焼うどんじゃなくて、焼きそばって10回言ったんですけどね。。。。

どうもなぁ、もんじゃはおやつなんだよなぁ、、、よくこんなに沢山注文して食べられるもんだなぁ、、、近所に公園ないかなぁ、、、のどかわいたなぁ。。。。で、このお話はさっぱりおにぎりの所につながって行くんですね。梅きゅうとネギ焼いたのと、ちょっともんじゃじゃぁ、ねえ。そして近所の焼き鳥屋にふらふら吸い寄せられていったりする夜。合理的で良くできた話でしょ。